中高年の憧れの乗り物
ハーレーは中高年の憧れが詰まっています。国内の二輪車市場はピーク時と比べると5分の1ほど縮小していますが、ハーレーは22年連続で前年比より売上規模が大きくなっています。
そのうち40代以上の購入者は4割から6割へと拡大しています。中高年に人気があるのは、若い頃は手が出せる価格ではなかったことと関係しています。
若い頃にハーレーは高嶺の花だと購入を諦めた世代が、仕事で成功したりセカンドライフを送る時に選んでいます。車両価格はおよそ300万円で乗用車が買えるくらいですが、自分の好きなことにお金を使える世代は値段を気にしてはいません。
またハーレーを販売する企業も中高年を意識した販売戦略を採用しています。以前は筋骨隆々の男性が乗るなど、乗る人が限定されているイメージがありました。しかし太いハンドルを握りやすいように細くしたり、重いクラッチを軽量化したりと誰でも安全に乗れる工夫を重ねたので購入しやすくなっています。